Excelファイルは、Officeソフトの中でも特に使用頻度が高く、業務で毎日使用しているという人も少なくないことと思います。
そんな毎日使用するものだからこそ、定型業務を自動化していきましょう!!
Excel操作 第2回目の今回は「PowerShellでExcelを操作する - シートの操作編 -」です。
作成されたExcelファイルのワークシートについて、新規追加や削除、コピーなどの方法を書いていきます。
<前準備>
・前回の記事をお読みいただき、C:\TESTフォルダ内に、AAA.xlsxというExcelファイルを作成していただくと、よりわかりやすいかと思います。
⇒ 前回の記事はこちら 【PowerShellでExcelを操作する - 基礎編 -】
それでは早速、例文を記述していきます。
---------ここから-------------------------------------------------------------------------------------
# Excel操作 シートの操作編# Excelを操作する為の宣言
$excel = New-Object -ComObject Excel.Application
# 可視化する
$excel.Visible = $true
# 既存のExcelファイルを開く
$book = $excel.Workbooks.Open("C:\TEST\AAA.xlsx")
# 指定のシートのシート名を変更する
$book.WorkSheets.item(1).name = "HOGE1"
# 新しいワークシートを追加する
$book.Worksheets.Add()
# シートHOGE1をコピーする
$book.Worksheets.item("HOGE1").copy($book.Worksheets.item("Sheet1"))
# 上書き保存
$book.Save()
# Excelを閉じる
$excel.Quit()
# プロセスを解放する
$excel = $null
[GC]::Collect()
---------ここまで-------------------------------------------------------------------------------------
上記内容をコピーし、PowerShell ISEに貼り付けて、実行してみてください。
実行後、C:\TESTフォルダ内のAAA.xlsxを開くと、画像のように、シートが3つあると思います。
2つのシート名は「HOGE1(2)」と「Sheet1」と「HOGE1」です。
それでは1行ずつ解説していきます。
(コマンドが記述してある部分だけを数えて1行目、2行目…としています)
<解説>
◆1行目~3行目
$excel = New-Object -ComObject Excel.Application$excel.Visible = $true
$book = $excel.Workbooks.Open("C:\TEST\AAA.xlsx")
この3行については割愛します。
内容がわからない場合は前回の投稿【PowerShellでExcelを操作する - 基礎編 -】をご覧ください。
◆4行目
$book.WorkSheets.item(1).name = "HOGE1"
4行目では、シート名を変更しています。
もともと、AAA.xlsxには「Sheet1」というシートしかありませんでしたので、item(1)で「1つ目のシート」を指定し、その名前を「HOGE1」にしたということです。
例えば、Sheet1、Sheet2、Sheet3とあり、Sheet2のシート名を変更したい場合は
$book.WorkSheets.item(2).name = "HOGE1"
と記述します。
また、シート番号ではなく、直接シート名で指定したい場合は、
$book.WorkSheets.item("Sheet1").name = "HOGE1"
と記述します。
◆5行目
$book.Worksheets.Add()
5行目では、新しくワークシートを追加しています。
追加されたシートは最も左側に設置されます。
◆6行目
$book.Worksheets.item("HOGE1").copy($book.Worksheets.item("Sheet1"))
6行目では、「HOGE1」シートのコピーが、「Sheet1」シートの前に作成されます。
このとき、シート名は重複を避けるため自動的に「HOGE1 (2)」となります。
作成されたシートは最も左側に設置されます。
◆7行目~10行目
$book.Save()$excel.Quit()
$excel = $null
[GC]::Collect()
この4行についても同様に割愛させていただきます。
内容がわからない場合は前回の投稿【PowerShellでExcelを操作する - 基礎編 -】をご覧ください。
解説は以上となります。
ではここで、上記を応用したものをご紹介したいと思います。
---------ここから-------------------------------------------------------------------------------------
$excel = New-Object -ComObject Excel.Application$excel.Visible = $true
$book = $excel.Workbooks.Add()
For ( $A = 1; $A -le 9; $A++ )
{
$book.Worksheets.item($A).copy($book.Worksheets.item($A))
}
For ( $B = 1; $B -le 10; $B++ )
{
$book.WorkSheets.item($B).name = "シート$B"
}
$book.SaveAs("C:\TEST\BBB.xlsx")
$excel.Quit()
$excel = $null
[GC]::Collect()
---------ここまで-------------------------------------------------------------------------------------
少々イジワルして、コメントは書いておりません。
実行結果についてもあえて載せないようにします。
実行する前に、「こういう結果になるだろう」と予測してみてください。
次回は「PowerShellでExcelを操作する - セルの操作編 -」を投稿致します。
おおまかな内容は次の通りです。
・セルに文字列の入力
・セルに数式を入力
・セルから文字列を取得
・セルから数式を取得
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