Excelファイルは、Officeソフトの中でも特に使用頻度が高く、業務で毎日使用しているという人も少なくないと思います。
そんな毎日使用するものだからこそ、定型業務をPowerShellで自動化していきましょう!!
Excel操作 8回目の今回は「PowerShellでExcelを操作する - 下線の操作編 -」です。
前回はフォントサイズや文字色、文字スタイルなどの指定方法について書きました。
⇒ 前回の記事はこちら 【PowerShellでExcelを操作する - フォントの操作編 -】
今回は、その続きとして下線の指定方法を書いていきます。
<前準備>
・C:\TESTフォルダ内に、AAA.xlsxのExcelファイルを作成しておいてください。
AAA.xlsxの内容は空のままでOKです。
それでは早速、例文を記述していきます。
---------ここから-------------------------------------------------------------------------------------
# Excel操作 下線の操作編
# Excelを操作する為の宣言
$excel = New-Object -ComObject Excel.Application
# 可視化しない
$excel.Visible = $false
# 既存のワークブックを開く場合
$book = $excel.Workbooks.Open("C:\TEST\AAA.xlsx")
# ワークシートを番号で指定し、接続する
$sheet = $excel.Worksheets.Item(1)
# 指定したセルに文字列を入力
$sheet.Cells.Item(2,3) = "PowerShellで作成"
# 下線を使用する前の宣言
$Underline = "microsoft.office.interop.excel.xlUnderlineStyle" -as [type]
# 直線下線を設定する
$sheet.cells.item(2,3).font.Underline = $Underline::xlUnderlineStyleSingle
# 上書き保存
$Book.Save()
# Excelを閉じる
$excel.Quit()
# プロセスを解放する
$excel = $null
[GC]::Collect()
---------ここまで-------------------------------------------------------------------------------------
上記内容をコピーし、PowerShell ISEに貼り付けて、実行してみてください。
処理完了後、C:\TESTフォルダ内のAAA.xlsxを開くと、画像のように入力されると思います。
セルC2に入力された文字列に、下線が適用されているのがわかるでしょうか。
それでは1行ずつ解説していきます。
(コマンドが記述してある部分だけを数えて1行目、2行目…としています)
<解説>
◆1行目~5行目
$excel = New-Object -ComObject Excel.Application
$excel.Visible = $false
$book = $excel.Workbooks.Open("C:\TEST\AAA.xlsx")
$sheet = $excel.Worksheets.Item(1)
$sheet.Cells.Item(2,3) = "PowerShellで作成"
この5行についてはもはやお馴染みですね。
内容がわからない場合は【PowerShellでExcelを操作する - 基礎編 -】をご覧ください。
◆6行目
$Underline = "microsoft.office.interop.excel.xlUnderlineStyle" -as [type]
6行目では、Microsoft.Office.Interop.Excel クラスのxlUnderlineStyle 列挙型というものを使用します。
要するに、アプリケーション(Excel)内で下線を操作しますよ~と宣言しているわけです。
この一文がないと、その後の処理がエラーとなりますので、必ず記述してください。
◆7行目
$sheet.cells.item(2,3).font.Underline = $Underline::xlUnderlineStyleSingle
7行目で下線を設定してます。
下線の種類は下記4つのいずれかを指定することができます。
<下線の種類>
・直線下線 xlUnderlineStyleSingle
・二重下線 xlUnderlineStyleDouble
・直線下線(会計) xlUnderlineStyleSingleAccounting
・二重下線(会計) xlUnderlineStyleDoubleAccounting
◆8行目~11行目
$book.Save()
$excel.Quit()
$excel = $null
[GC]::Collect()
内容がわからない場合は【PowerShellでExcelを操作する - 基礎編 -】をご覧ください。
例文の解説は以上となります。
下線はセルに入力された文字列を対象とするものです。
太字の設定等と同様に、強調表示のため使用されることが多いと思います。
今回ご紹介した下線とは似て非なるものとして罫線があります。
罫線の操作については「PowerShellでExcelを操作する - 罫線の操作編 -」をご覧ください。
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