Excelファイルは、Officeソフトの中でも特に使用頻度が高く、業務で毎日使用しているという人も少なくないと思います。
そんな毎日使用するものだからこそ、定型業務をPowerShellで自動化していきましょう!!
Excel操作 7回目の今回は「PowerShellでExcelを操作する - フォントの操作編 -」です。
前回までは、Excelの起動から始まり、セルのコピーやら行の挿入やら色々とやってきました。
その中で、「文字列を指定したセルに入力する」こともやりました。
今回紹介するのは、その延長となります。
<前準備>
・C:\TESTフォルダ内に、AAA.xlsxのExcelファイルを作成しておいてください。
AAA.xlsxの内容は空のままでOKです。
それでは早速、例文を記述していきます。
---------ここから-------------------------------------------------------------------------------------
# Excel操作 フォントの操作編
# Excelを操作する為の宣言
$excel = New-Object -ComObject Excel.Application
# 可視化しない
$excel.Visible = $false
# 既存のワークブックを開く場合
$book = $excel.Workbooks.Open("C:\TEST\AAA.xlsx")
# ワークシートを番号で指定し、接続する
$sheet = $excel.Worksheets.Item(1)
# 指定したセルに文字列を入力
$sheet.Cells.Item(2,3) = "PowerShellで作成"
# フォントサイズ
$sheet.cells.item(2,3).font.Size = 20
# フォント書式
$sheet.cells.item(2,3).font.Name = "MS 明朝"
# 太字
$sheet.cells.item(2,3).font.bold = $true
# 文字色の指定
$sheet.cells.item(2,3).font.ColorIndex = 3
# セルの塗りつぶし指定
$sheet.cells.item(2,3).interior.ColorIndex = 6
# 上書き保存
$Book.Save()
# Excelを閉じる
$excel.Quit()
# プロセスを解放する
$excel = $null
[GC]::Collect()
---------ここまで-------------------------------------------------------------------------------------
上記内容をコピーし、PowerShell ISEに貼り付けて、実行してみてください。
処理完了後、C:\TESTフォルダ内のAAA.xlsxを開くと、画像のように入力されると思います。
それでは1行ずつ解説していきます。
(コマンドが記述してある部分だけを数えて1行目、2行目…としています)
<解説>
◆1行目~5行目
$excel = New-Object -ComObject Excel.Application
$excel.Visible = $false
$book = $excel.Workbooks.Open("C:\TEST\AAA.xlsx")
$sheet = $excel.Worksheets.Item(1)
$sheet.Cells.Item(2,3) = "PowerShellで作成"
この5行についてはもはやお馴染みですね。
内容がわからない場合は【PowerShellでExcelを操作する - 基礎編 -】をご覧ください。
◆6行目
$sheet.cells.item(2,3).font.Size = 20
6行目では、 フォントサイズを指定しています。
サイズは1から409の範囲で指定します。(Excel2013の場合)
◆7行目
$sheet.cells.item(2,3).font.Name = "MS 明朝"
7行目ではフォント名を指定しています。
他にも「MS Pゴシック」や「メイリオ」などももちろん指定できます。
◆8行目
$sheet.cells.item(2,3).font.bold = $true
8行目では、フォントのスタイルに「太字」を適用しています。
「太字」以外にも下記のスタイルが適用できます。
斜体
$sheet.cells.item(1,1).font.Italic = $true
取り消し線
$sheet.cells.item(1,1).font.Strikethrough = $true
上付き文字
$sheet.cells.item(1,1).font.Superscript = $true
下付き文字
$sheet.cells.item(1,1).font.Subscript = $true
影付き
$sheet.cells.item(1,1).font.Shadow = $true
◆9行目・10行目
$sheet.cells.item(2,3).font.ColorIndex = 3
$sheet.cells.item(2,3).interior.ColorIndex = 6
9行目ではフォントの色を、10行目ではセルの塗りつぶし色を指定しています。
色は番号で指定し、その番号の色は下記の通りです。
1 = 黒 7 = マゼンタ
2 = 白 8 = シアン
3 = 赤 9 = 茶
4 = 明るい緑 10 = 緑
5 = 青 11 = 紺
6 = 明るい黄色 12 = うぐいす
なお、ここでは特定のセルのみが対象となっておりますが、範囲指定することも可能です。
範囲指定の場合は次のように記述します。
==================================================
<セル指定>
$sheet.cells.item(2,3).font.Size = 20
<範囲指定>
$sheet.Range("A1:B5").font.Size = 20
==================================================
このように、「$sheet.cells.item」の部分を「$sheet.Range」とし、( )内の記述をExcelでお馴染みのアルファベットと数字の組み合わせ方式にします。
◆11行目~14行目
$book.Save()
$excel.Quit()
$excel = $null
[GC]::Collect()
内容がわからない場合は【PowerShellでExcelを操作する - 基礎編 -】をご覧ください。
例文の解説は以上となります。
色の指定は範囲指定が可能ですが、当方で試したところ、フォントサイズやスタイルなどは範囲指定ができないようです。(下手なだけ?)
しかし、For文を使えば、ある程度であれば範囲指定も可能です。
使用例としては、あるフォルダ内のPDFファイルのファイル名をGet-ChildItemコマンドレットで全て取得し、ExcelファイルのA1から順に出力する。ファイル名出力と同時に、フォントの色を変える。などです。
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