Excelファイルは、Officeソフトの中でも特に使用頻度が高く、業務で毎日使用しているという人も少なくないと思います。
そんな毎日使用するものだからこそ、定型業務をPowerShellで自動化していきましょう!!
Excel操作 10回目の今回は「PowerShellでExcelを操作する - ヘッダー、フッターの設定編 -」です。
<前準備>
・C:\TESTフォルダ内に、AAA.xlsxのExcelファイルを作成しておいてください。
AAA.xlsxの内容は空のままでOKです。
それでは早速、例文を記述していきます。
---------ここから-------------------------------------------------------------------------------------
# Excel操作 罫線の操作編
# Excelを操作する為の宣言
$excel = New-Object -ComObject Excel.Application
# 可視化しない
$excel.Visible = $false
# 既存のワークブックを開く場合
$book = $excel.Workbooks.Open("C:\TEST\AAA.xlsx")
# ワークシートを番号で指定し、接続する
$sheet = $excel.Worksheets.Item(1)
# 指定したセルに文字列を入力
$sheet.Cells.Item(2,3) = "PowerShellで作成"
# ヘッダー(中央)の設定
$sheet.pageSetup.CenterHeader = "PowerShellで設定しました"
# ヘッダー(右)の設定
$sheet.pageSetup.RightHeader = "作成日: &D &T"
# フッター(中央)の設定
$sheet.pageSetup.CenterFooter = "ページ &P of &N"
# 上書き保存
$Book.Save()
# Excelを閉じる
$excel.Quit()
# プロセスを解放する
$excel = $null
[GC]::Collect()
---------ここまで-------------------------------------------------------------------------------------
上記内容をコピーし、PowerShell ISEに貼り付けて、実行してみてください。
処理完了後、C:\TESTフォルダ内のAAA.xlsxを開き、印刷プレビュー画面を表示させると、画像のように設定されていると思います。
ヘッダー部分 |
フッター部分 |
それでは1行ずつ解説していきます。
(コマンドが記述してある部分だけを数えて1行目、2行目…としています)
<解説>
◆1行目~5行目
$excel = New-Object -ComObject Excel.Application
$excel.Visible = $false
$book = $excel.Workbooks.Open("C:\TEST\AAA.xlsx")
$sheet = $excel.Worksheets.Item(1)
$sheet.Cells.Item(2,3) = "PowerShellで作成"
この5行については省略いたします。
内容がわからない場合は【PowerShellでExcelを操作する - 基礎編 -】をご覧ください。
◆6行目~8行目
$sheet.pageSetup.CenterHeader = "PowerShellで設定しました"
$sheet.pageSetup.RightHeader = "作成日: &D &T"
$sheet.pageSetup.CenterFooter = "ページ &P of &N"
この3行が今回の主な部分になります。
ヘッダー、フッターを設定するには、PageSetupオブジェクトを使用し、それぞれの箇所に応じたプロパティを指定します。
ヘッダー 左 … LeftHeader
ヘッダー中央 … CenterHeader
ヘッダー 右 … RightHeader
フッター 左 … LeftFooter
フッター中央 … CenterFooter
フッター 右 … RightFooter
プロパティは他にもありますので、詳しくはこちらをご覧ください。
⇒Microsoft PageSetupプロパティ
6行目のように、ヘッダー、フッターには直接文字列を入力することもできますが、7行目・8行目のようにExcelの書式設定コードを使用することも可能です。
|
◆9行目~12行目
$book.Save()
$excel.Quit()
$excel = $null
[GC]::Collect()
この4行については割愛させていただきます。
内容がわからない場合は【PowerShellでExcelを操作する - 基礎編 -】をご覧ください。
解説は以上です。
10回にわたって、PowerShellからExcelを操作する方法を掲載してまいりました。
私はこの方法を知ってから、日報の作成や指示書の作成などを自動化しまくりました。
これまでの投稿が、少しでも皆様のお力になっていれば幸いです。
さて、次回はExcelから離れて「ユーザーフォームを作る - 基礎編 -」を投稿致します。
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